歯科衛生士の不足

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この半年ほどこの業界に入ってきて、歯科衛生士を活用できないかと政治家の先生や各種イベントで皆訴えている。なら歯科衛生士を活用できるような体制にできないのかと各方面の方に話しを伺っているが、どこも歯科衛生士は不足している模様。ハフィントンポストの記事で歯科衛生士と看護師の収入差をわかりやすく紹介していたので一部記載します。

給料面からみると

厳しい教育と国家資格を持ち、それに専門的な能力が必要とされる歯科衛生士。収入面はどうでしょうか。
厚労省平成23年度賃金構造基本統計調査によると、歯科衛生士30歳の平均給与は360.8万円、非正規雇用者の時給は1,543円となっています。重責があるぶん、他の職種と比較すると少し高めとなっています。ただし、看護師と比べると大きな差があります。看護師の平均年収は474.5万円、時給は2340円となっています。共に国家資格をもち、3年間の教育を受けているのに大きな差があるのは、違和感を感じます。

この差はどこからくるのか?

まず、経営母体の差が考えられます。前述の通り、90%以上が零細企業の歯科医院としては、医院全体の収入から人件費に割く割合が一番多くなります。マネッジメント面からの人権比率ではこの金額が限界だと予測できます。また、医院の収入大半は歯科診療報酬によります。これは医科の診療報酬よりかなり低く(時間当たりに換算すると、医科の1/7)、医院全体の収入は頭打ちとなり、それが根本的な原因となっているのです。看護師と同じく重責がある歯科衛生士。看護師との収入の差に声を大にするような話題は出てきません。おそらくこれは、医科と歯科は別(医科歯科分業)という歴史があり、それが自然と日本の風潮となったのでしょう。これを打破しない限り、歯科衛生士の待遇は看護師に追いつくことはできません。歯科業界は医療全体の中では決して恵まれているわけではないのです。そしてこの賃金格差と歯科衛生士不足のひずみは、どこに一番影響をもたらすのでしょうか?

(ハフィントンポスト)歯科衛生士不足最後にババをひくのは

http://www.huffingtonpost.jp/takayoshi-hashimura/dental-hygienist_b_6169844.html?utm_hp_ref=japan

ハフィントンポスト_橋村威慶さんの記事からわかるように
30歳の時点で看護師と歯科衛生士の平均収入の差は年間約115万円。月換算で9.5万円の差だそうです。
30歳だと早い人で結婚し子供を養っている可能性もあるため、そう考えるとこの月9.5万円の差は大きいですね。歯科衛生士を志すモチベーションを与えるだけのビジョンやキャリアアップの提案を私たちは掲げなければならないのかもしれません。

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